楽譜の読み方講座 |
ここに出てくる記号や文字は良く使われるものだけをあげています。 |
五線譜の見方 | ||
ト音記号 | ボーカルやギター、キーボードはこのト音記号で表されます。左の位置がドの位置です。 | |
ヘ音記号 | ベースなどはこのヘ音記号で表されます。ト音記号と音の高さが違うので気を付けないとえらい目にあいます。左の位置がドの位置です。 | |
拍子記号 | 1小節にはいる拍数を分数にして表したもので、曲の最初だけにしか書きません。途中で拍子が変わる場合は変わる小節の始めに拍子記号を書きます。下には基準となる音符を書き、上には1小節にいくつ入るかを書きます。 | |
4分の3拍子 | 1小節に4分音符が3つは入る。 | |
4分の4拍子 | 1小節に4分音符が4つは入る。左の記号で表す場合もあります。 | |
2分の2拍子 | 1小節に2分音符が2つは入る。左の記号で表す場合もあります。 | |
小節線の種類 | 五線譜は縦の線で区切られており、その線を小節線と言います。 | |
縦線 | 小節のの区切りを表します。 | |
複縦線 | 曲の区切りを表します。 | |
終止線 | 曲の終わりを表します。 | |
音符の種類 | ||
全音符 | その小節分の長さ。 | |
2分音符 | 全音符を基準とした「2等分」の長さ。 | |
4分音符 | 全音符を基準とした「4等分」の長さ。 | |
8分音符 | 全音符を基準とした「8等分」の長さ。 | |
16分音符 | 全音符を基準とした「16等分」の長さ。 | |
32分音符 | 全音符を基準とした「32等分」の長さ。 | |
休符の種類 | ||
全休符 | その小節まるまるお休み。 | |
2分休符 | 全休符を基準とした「2等分」の長さお休み。 | |
4分休符 | 全休符を基準とした「4等分」の長さお休み。 | |
8分休符 | 全休符を基準とした「8等分」の長さお休み。 | |
16分休符 | 全休符を基準とした「16等分」の長さお休み。 | |
32分休符 | 全休符を基準とした「32等分」の長さお休み。 | |
付点音符、付点休符 | 下のように音符の横に小さな点が付いていることがありますが、これらは「付点」と言い、これらが付いているとその音符(休符)の長さが50%パワーアップします(笑)。つまり全音符に付点がつくと「全音符+2分音符」の長さになります。 | |
付点全音符 | 「全音符+2分音符」の長さ。 | |
付点全休符 | 「全休符+2分休符」の長さおやすみ。 | |
連符 | ある音符を3等分や5等分にする場合に使います。下の図は例です。 | |
3連符 | 4分音符を3等分した長さ。 | |
その他の記号 | ||
スタッカート | その音の表記より短く演奏して次の音と引っ付かないようにします。その短さには基準は無いので、楽器や人によって違います。 | |
テヌート | スタッカートの逆で十分伸ばして演奏します。 | |
スラー | 滑らかに演奏します。 | |
タイ | 同じ高さの音を続けて演奏する場合に使います。小節線を越える場合や付点音符で表現できない場合に使います。 | |
タイとスラーの違い | 「タイ」と「スラー」は似ていますが(ってゆうか同じ)、結ばれてる音の高さや数で見分けることができます。「タイ」は同じ高さの音符を必ず結んでいます。曲線が異なった高さの音符で結ばれていたらそれは「スラー」です。また3つ以上の音符を結ぶのも「スラー」です。しかし同じ高さの音符を3つ以上つながっていたらそれは「タイ」なのです。ややこし〜!さらに同じ高さの音を「スラー」でつなぐ場合は「タイ」の下にスタッカートやテヌート等をつけて「タイ」でないことを示します。 | |
シャープ | その音が半音上がります。ドならドの#、ミならファといった具合。 | |
フラット | その音が半音下がります。ドならシ、ミならレの#。 | |
ナチュラル | その音がもとの音に戻ります。 | |
ダブルシャープ | 半音上がっている音をさらに半音上げる。 | |
ダブルフラット | 半音下がっている音をさらに半音下げる。 | |
シャープやフラット(変化音)の使われ方 | 調号 | これは曲のキーを表すもので、変化音がついた音はオクターブが違っても曲中、全ての高さの音を半音上げ下げする。 |
臨時記号 | 特定の音を一時的に変化させるものである。しかし同じ音でもオクターブが違う音は変化しない。しかもその小節内だけ。 | |
8va------------- | オクターブ記号 | 五線譜よりも1オクターブ高い(低い)音で演奏するという意味。これも気をつけないとえらいこと。 |
テンポ表示 | ||
♪=120 | テンポ | 基準になる音符が1分間にどれだけ入るかを表します。左の場合は1分間に8分音符が120入るということで、一拍が0.5秒の長さになります。数が多いほどテンポははやくなります。 |
文字で表す場合 | これらの場合ははっきりとした指定がなく人によって変わってきます。初心者泣かせの記号達です。おもにクラシックで使われます。M.M=メトロノーム | |
Lento | レント | きわめて遅く |
Largo | ラルゴ | 幅広くゆっくり(M.M=40〜60) |
Adagio | アダージョ | 静かに遅く(M.M=66〜76) |
Andante | アンダンテ | やや遅く(M.M=76〜108) |
Moderato | モデラート | 中ぐらいの速さ(M.M=108〜120) |
Allegro | アレグロ | 速く(M.M=120〜168) |
Vivace | ヴィヴァーチェ | 速く |
Presto | プレスト | きわめて速く(M.M=168〜200) |
途中で変化する場合 | だんだん遅くなったり、速くなったりします。普通、略語のあとに点線をつけて範囲を指定します。 | |
accelerando(accel.) | アッチェレランド | だんだん速く |
ritardando(rit.) | リタルダンド | だんだん遅く |
rallentando(rall. | ラレンタンド | だんだん遅く |
a tempo | ア テンポ | 元の速さで |
意味に変更を加える場合 | ||
Piu | ピウ | より多く(例、Piu mosso=今までより速く) |
meno | メーノ | より少なく(例、meno mosso=今までより遅く) |
速度と強弱を同時に変化させる場合 | ||
allargando | アラルガンド | 音を強くしながらだんだん遅く |
calando | カランド | 音を弱くしながらだんだん遅く |
incalcando | インカルカンド | 音を強くしながらだんだん速く |
perdendosi | ペルデンドシ | だんだんゆっくり弱く |
smorzando | ズモルツァンド | しだいに弱く遅く |
強弱記号 | ||
ff | フォルティッシモ | きわめて強く |
f | フォルテ | 強く |
mf | メゾフォルテ | やや強く |
mp | メゾピアノ | やや弱く |
p | ピアノ | 弱く |
pp | ピアニッシモ | きわめて弱く |
変化する場合 | だんだん強くなったり、弱くなったりします。普通、略語のあとに点線をつけて範囲を指定します。 | |
crescendo「<」(cresc.) | クレッシェンド | だんだん強く |
diminuendo「>」(dim.) | ディミニュエンド | だんだん弱く |
decrescendo「>」(decresc) | デクレッシェンド | だんだん弱く |
繰り返し記号 | ||||
リピートマーク | ||||
リピートマークで囲まれた小説は2回繰り返す。左の例は「B]と「C]を囲んでるので、 「ABCBCD〜」と演奏します。 |
||||
カッコ付きリピートマーク | ||||
繰り返す部分の数小節だけ重なってるときはカッコをつけて指定します。カッコ内の数字は何回目のときに演奏するかを表してます。つまり「ABCD-BCD-BC-E」の順となります。 | ||||
D.C. | Da.Capo(ダ・カーポ) | 曲の一番最初に戻ります。 | ||
D.S. | Dal.Segno(ダル・セーニョ) | (セーニョマーク)に戻ります。普通はリピートマークより長い範囲を繰り返すときに使い、「Fine」や「to Coda」と一緒に使います。 | ||
Coda(コーダ) | 2回目の演奏したときに「to Coda」の指定がある小節から「Coda」に飛びます飛びます!(笑) |